(小径選書6)
樋口州男・田辺旬・錦昭江・野口華世/編著
武士の都・鎌倉を舞台として生きた北条義時とその時代を知る上で、もっとも基本的な史料の一つとしてあげられるのは、鎌倉幕府の記録『吾妻鏡』である。しかし同書はまた、見方をかえると、幕府・北条氏サイドの視点から編纂されているという厄介な代物であることも確かである。
本書はまさにこの虚実ないまぜの『吾妻鏡』を手がかり(窓口)に、「義時の世界」へと入っていく道案内人としての役割を果たしたいとの思いから生まれた企画にほかならない。(「はしがき」より)
四六判 272頁 / 定価:2,000円(税別)
ISBN 978-4-905350-15-6