古文学習の最後の一手…古文がスッキリと理解できないのは敬語が原因!!

古文攻略 敬語がわかれば古文は完璧!

皆藤俊司/編著

敬語がわかれば古文は完璧表紙

 古文単語も覚えた、古典文法もほぼマスターした、けれどもなかなか古文がしっくりと理解できない、そんな人が多いようです。その原因は多くの場合敬語にあります。古文の敬語は現代語の敬語と用法がかなり違うので、正しく理解しないと文脈がよくつかめませんし、正確に訳すことができません。
 あの有名な『源氏物語』冒頭の一節「いづれの御時にか、女御・更衣あまた候ひ給ひける中に、……」にはいきなり「二方面に対する敬語(候ひ給ひ)」が登場します。ここでは謙譲語と尊敬語が併用され、「女御・更衣」とともに、彼女たちがお仕えする「帝」への敬意が同時に示されているため、正確には訳出しづらいところです。
 本書はそんな難敵敬語を、体系的にしかも効率的に理解することを目指しています。練習問題を含め、すべての例文に主語(主体)と目的語(客体)がわかるよう補足し、さらに現代語訳とともに「敬意の方向」を明示ししました。また、随所に付した「練習問題」では、解法への「考え方」を通して各敬語の正解を導くようにしています。本書を学習することで、敬語の訳し方のコツが必ずやつかめることでしょう。
 古典文学を正しく理解したい、古文の試験での得点をワンランクアップさせたい、そんな方の座右の書となることを願っています。

A5判・64頁/定価:780円+税
 <別冊解答・解説集(16頁)>付
 ISBN 978-4-905350-06-4