(小径選書9)
田辺旬・前田英之/編著
鎌倉幕府は朝廷の所在地である京都から離れた東国を拠点としていましたが、京都の朝廷と貴族社会は、幕府の成立にどのように対応したのでしょうか。本書では、治承・寿永の内乱から承久の乱にいたる時期を生きた人物を取り上げ、京都から鎌倉幕府の成立を捉えることを試みました。公武政権の協調と対立、京都と鎌倉を結び付けた官人や僧侶の実像、京都の武士社会の変容などについて最新の研究成果を紹介することで、新しい鎌倉時代像を読者に提示します。
四六判 292頁 / 定価:2,200円(税別)
ISBN 978-4-905350-19-4